給与制度改訂|福祉施設の賃金・処遇改善の設計

福祉施設の給与制度改訂

売上に天井があるのに、
人件費だけが上がっていく。

その給与制度、「上げる」より「設計」で。処遇改善の配分(上乗せ・非上乗せ)まで踏まえて、“辞めない・納得できる”賃金制度に整えます。福祉施設に特化したコンサルティングです。

▼ まずは、よくある“詰まり”から

こういうこと、よく聞きます

昇給の基準があいまいで、毎年“なんとなく”で決めている。

処遇改善加算の配分(上乗せ・非上乗せ)が、毎年手探りになっている。

等級・キャリアパスと給与が連動しておらず、頑張りが給与に映らない。

「なぜあの人が」という不公平感で、育てた職員ほど辞めていく。

人件費比率が上がり続け、経営を静かに圧迫している。

このまま置いておくと、どうなるか

不公平感による離職が止まらず、採用コストがかさむ。処遇改善加算の使いみちを、職員にも監査にも説明しきれない。そして人件費は、“設計”ではなく“成り行き”で膨らんでいく。

だからこそ今、“設計”で整える価値があります。

福スパの給与制度改訂は、こう進めます

1

まず、“数字”と“職員の声”で、現状をつかむ

制度をいじる前に、現状把握から。いちばん大事なのは、「額」だけを見ないこと。人件費は“額 × 人数”です。知らないうちに職員数(常勤換算)が増えていることは、よくあります。だから額の分布だけでなく、人数・常勤/非常勤・年齢・勤続・男女の分布まで、“量”で見る。定員や配置基準、施設ごとの標準値と照らせば、「うちは標準よりどうか」が見えてきます。(基本は3カ年の動きで。)

そして数字と同じくらい大事なのが、職員の声。「うちの給料は、何で決まっていると思う?」——年功か、加算のルールか。ここに、不公平感の“芽”が隠れています。

2

キャリアパスは、まず“3段階”から

まずは、一般層・中間層・管理者層の3段階から始めるのをおすすめします。シンプルで、動かしやすい。

大事なのは、成長を“高さ”だけで測らないこと。とくに一般層は、縦(昇進)よりも、横に広がる深み——見えている範囲、視野の広さで捉えます。同じ現場でも、“見えている視点”がどんどん増え、視野が広くなっていく。それが成長です。

では、その広がりをどう見極めるか。面談での言葉と、記録の変化で見ます。丁寧になったか、ではありません。「捉え方」が変わったか——同じ出来事を、より多くの視点から語れるようになったか。これを見極めるのは、管理職の大事な仕事です。

道の分岐は、年功序列にはしません。ただ、山登りと同じで、一定の“習熟期間”は置く。ひととおり現場が見えてくる頃、「この先どう進もう」と迷いが出ます。そこで、管理者の促しと、本人の挑戦が交わる——それが、道の分かれ目です。

▶ 詳しくは:コラム「福祉のキャリアパスは、“利用者中心”でいい」

3

賃金は、“登山モデル”で。上限は、層ごとに置く。

天井がなければずっと払いたい——でも現実には、層ごとに上限を置きます。ここは人件費のコントロールも兼ねた、大事な設計です。国も、経験を積んだ職員の年収について一つの目安を示しました。それも見据えつつ、地域ごとの賃金差も踏まえて、“どこまで上がるか”を層ごとに描きます。

面白いのは、道(コース)が変わると、賃金も大きく変わること。ここには“関門”があります。——たとえば、公園の裏山に登るのと、エベレストに挑むのとでは、持っていくものも、積んでおくべき経験も、まるで違いますよね。いきなりフラッとは登れない。高い道は、準備と経験が要る。そのぶん、得られるもの(お金も、やりがいも)が大きい。 法人として、そう設計します。

だから賃金テーブルは、ただの号俸表ではなく、“どの山を、どこまで登るか”が見える地図。頭打ちの道にはせず、でも層ごとに上限は置く——このバランスが肍です。

4

処遇改善加算の“配分”を、法人の意図で設計する

加算は、基本給にそのまま埋めるのはおすすめしません。手当として出す——そうすれば、「どういう人に厚く配るか」という法人の意図を込められるからです。

令和8年度のルール変更で、法人の裁量はぐっと広がりました。毎月きちんと出すべき部分は決まりに沿って出しつつ、裁量のある部分に、法人が“色”をつける。伸ばしたい方向へ配れるようになったんです。

ここで大事な問いを一つ。「加算を、どういう考え方の人に配りますか?」——単に“資格を持っている人”ではなく、法人の方向感に沿って動いている人へ。国が加算に込めた“方向感のある人へ”という意図とも、ぴたりと重なります。

▶ 処遇改善加算の“配分”を、もっと詳しく(専用ページへ)

▶ 詳しくは:コラム「あなたの施設の給料、何で決まっていますか?」

5

運用の肝は、“分かりやすさ”

どんなに良い制度も、分かりにくければ動きません。職員が「今、自分はどこにいて、私の給料は何で決まるのか」を腹落ちするまで分かる——ここが肝です。

だから、等級を「1等級・2等級」と数字で並べるより、「現場一筋コース」「地域貢献コース」「法人運営コース」のように、進む道が一目で分かる名前に。そして給与表を配って終わりにしない。考課面談と、コースのガイド役(管理者)が、一緒に“キャリアのマップ”を見ながら伴走する。本人が自分のキャリアマップを描き、それを大切にしていく——これが制度を“生きたもの”にします。

回す管理者も、歩く職員も、両方が腹落ちする。必要なのは説明の回数ではなく、最初からシンプルで分かりやすい設計です。

福祉を分かっているから、設計できる

福祉施設の「事情」を、知っているからできる。

処遇改善加算・配置基準——制度の制約だけではありません。「利用者といたいから、管理職はやりたくない」。福祉には、そんな“現場一筋”の職員が多いという事情もあります。私たちはそれを分かったうえで、現場の良さを活かしながら組織が回る仕組みを整えます。一般の経営コンサルには設計できない、福祉のルールに沿った制度に。

他施設では、こう解決しています

※実在の法人ではなく、いくつかの事例のエッセンスを再構成したモデルケースです。

ある法人さんでは、加算の配分で逆転が起きて、「何であの人ばっかり」という不満がくすぶっていました。そこで、給与の“本質”——見ている範囲・負っている責任・キャリアパス——を立て直し、処遇改善(加算)はその上に乗せ直しました。すると逆転が解けて、「なるほど、そういうことか」と説明できるように。

※障害福祉での実績事例は、準備中です。

よくある質問

Q. 費用はどれくらいかかりますか?

施設の規模や範囲によります。金額ありきではなく、まずは無料相談で今の状況をお聞きしてからご案内します。

Q. どのくらいの期間がかかりますか?

現状把握から運用まで、数か月〜が目安です。一度に全部ではなく、優先順位をつけて段階的に進められます。

Q. 途中まで作った制度がありますが、活かせますか?

もちろんです。ゼロから作り直すより、今ある制度の“どこを直すか”を一緒に見極めるほうが、早くて納得感も高いです。

Q. 障害福祉・保育でも対応できますか?

はい。加算や配置基準は分野で違いますが、“見える範囲と責任で決める”という考え方は共通です。

※このページは“考え方”の要点です。より詳しい手順や事例は、今後 Note(準備中)でも発信していきます。

その給与制度、“上げる”より“設計”で解きませんか。

まとめる必要はありません。まとまっていなくて大丈夫です。言葉にならないモヤモヤのまま、お聞かせください。

☕ そのままの言葉で、どうぞ

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