処遇改善加算の配分設計

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「納得」を生む配分は、あるのか。

加算の“配分”で、みんな詰まります。一律にすれば頑張る人が不満、差をつければ「その基準は公平か」でモメる——。でも実は、配分の“やり方”の前に、見ておくべきものが2つあります。「これまでの経緯」と「原資(総額)」です。

令和8年度の改定は、“過去の配分の継承”から始まる

令和8年度の改定は、ゼロからの配り直しではありません。これまで職員に支給してきた分を、どう継承するか——そこが出発点です。

ここは、皆さんが分かっていて、いちばん頭を悩ませているところでしょう。過去の支給を「ルールが変わったから」とスパッと減らせれば簡単。でも現実は、人手不足のなか、そして“報い=金額”という感覚が根づいた法人ほど、過去の支給を、減らせない。だから、これまでの配分を引き継ぎながら、新しいルールを乗せることになります。

配分の前に、まず“原資”を掴む

配分で迷う・怖い。その正体は、たいてい原資(総額)が見えていないことです。原資を超えて配れば、その分は法人の持ち出し。だから、怖くて動けない。

逆に言えば——原資さえ正確に掴めば、あとは安心して“法人の意図どおり”に配ればいい。
原資は、配分の“土台の安心”です。ここが決まれば、配分はもう怖くありません。

※ 原資(加算の総額)をどう見積もるか——その算出そのものは、専用のツールで固めます。詳しい算出方法は、noteで用意していきます(準備中)。

配分の“型”——毎月は「役割」に、期末は「貢献」に

原資が掴めたら、あとは法人の方向感に沿って配るだけ。福スパは、こう2つに分けて考えます。

毎月分 = 役割に
支援職・資格・夜勤・送迎など、“不足しがちな役割”を担った人に付ける。(毎月一定を「全員一律」にするか、「直接支援職と間接職」で分けるか——ここも法人の意図で決める)
期末分 = 貢献に
利用者支援・研究発表・業務改善・行事のリーダーなど、法人が大事にする“動き”に、期末でまとめて報いる。

ひとつ、はっきりさせておきます。よくあるのは、評価制度で点数をつけ、その○×の評点で機械的に配るやり方。福スパは、そうしません。

担った「役割」と、法人が大事にする「貢献」に報いる。
“評価の点数”とは、切り離します。——だから、評価制度がまだ整っていなくても、配分は動かせます。

これが、全体像

①経緯を踏まえる → ②原資を掴む → ③毎月(役割)+期末(貢献)を、法人の方向感で配る。
この順番でいくと、「なぜこの人に、この額なのか」を、法人の言葉で説明できるようになります。不公平感の正体は“金額の差”ではなく、“理由を説明できないこと”。だから、説明できる配分は、納得されます。

※ 処遇改善の配分は、給与制度という“本質”の上に乗せるもの。土台の給与が「軸(視座・責任)」で整っていてこそ、加算の配分も生きてきます。
▶ 給与制度そのものの見直しは「給与制度改訂」のページへ

「うちの場合、原資はいくら? どう配ればいい?」——そのまま、どうぞ。

加算の額、職員構成、これまでの経緯、法人の方向感。状況をお聞かせいただければ、原資の掴み方から配分の考え方まで、一緒に整理します。まとまっていなくて、かまいません。

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